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情報が古い可能性があります。
インターンが終わって2週間。少しは客観的に書けるかなぁ、と思いインターンの感想とか情報をまとめました。
「半農半Xインターンに参加してみたいけど、いまいち踏み出せない…」て方、ぜひ読んでみてください。
目次
そもそも半農半xインターンって何さ?
半農半Xインターンとは、農業しながらX(自分のやりたいこと)を探す、という体験活動です。
基本週3で農作業に従事して、週2でXにまつわる講座を受けたりします。
インターンの舞台は高知県にある大豊町。
中山間地域にあるド田舎です。
田舎なので自然豊か。

インターンの長さは1日、一週間、1ヶ月など色々。
私は2017年10月9日〜11月3日の「アドバンスコース」に参加しました。
何が得られる?
半農半Xインターンに参加すると、以下の経験が得られます。
1. 農業体験
思った以上にがっつりやります。
私は大学2年生のときに農業サークルに入っていましたが、その時の農作業よりはきつかったです。
とはいえ自分のタイミングで休憩はとれるので、そこは無理しない程度にやれば乗り越えられます。
2. 勢いある地方の若者との出会い
この半農半Xインターンは、NPO法人ONEれいほくの方々が運営しています。
ONEれいほくは勢いのある若い(私と同じぐらい)方々の団体。
わかりやすいところで言うと、メンバー全員Twitterのフォロワーが1000人以上います。
ONEれいほくは全員VALUで上場していて、ビットコインも持っている。全員Twitterのフォロワーが4桁で、個人メディアで発信している。そして、全員20代。
そんな若者たちが限界集落から何を企んでいると思う?今の日本には若者の価値観による生き方の再定義が必要じゃないかな
— ハヤシはしる@1次産業インターン募集中! (@dxxb1212) October 19, 2017
そういった方々と生で会えるのは、刺激になること間違いなしです。
3. 田舎暮らし(金銭面、運転に関して)
インターン中は大豊町にある寮で暮らします。
家事や畑までの移動は基本自分たちでやるので、田舎暮らしもある程度は体験できます。
こんな方におすすめ
- 都会で消耗している人
- 農業をやってみたい人
- ONEれいほくの方々に会ってみたい人
不安解消コーナー
インターンに参加したいけど色々不安、て人向けに、参加前に私が抱いていた不安と結果を共有します。
注意;半農半Xは期間や時期などで、スケジュールや農作業の内容が変わってきます。あなたが参加するコースと私が受けたコースは全く同じにはならない、と思ってください。
費用
インターン中の生活費は3万くらいでした。
内訳
- 寮費 1万3千円
- 食費(ほぼ自炊 + 交流会などの外食費) 1万
- 交通費(遊び目的のみ)600円
これら + 大豊町までの交通費で考えれば、だいたいの費用がわかります。
インターンのスケジュール
基本は1週間のうち、
- 3日は8時間農業(+昼休憩1時間と移動1時間)
- 2日はXに関する講座(だいたい1日3時間)
て内訳でした。
農業としてやったこと
一ヶ月のうち、3週間は農業法人大豊ゆとりファーム、1週間は個人のトマト農家・田畑勇太(@yutabata21)さんのもとで農業を体験しました。
一番きつかったのは初日の稲刈り。
半農半X3日目。初めての稲刈り。最初画像1まいめ右の状態だったのが終わるころには左になってました。
コンバインが入れない柔らかいとこの稲を刈るという実務。
思った以上に足が沈み、日本野鳥の会の長靴は稲作には向いていない、と気づけました。 pic.twitter.com/0kzqz56jLH
— 渡辺智基@ (@twokk1994) October 11, 2017
足は沈むわ抜けないわで、太ももが何度かつりかけました。
一方印象に残ってるのは白菜の定植(苗を畑に植えること)。
#半農半X インターン5日目(先週の金曜日の話)。白菜の定植。白菜の小ささに驚き。 pic.twitter.com/D88YpkFjgo
— 渡辺智基@ (@twokk1994) October 18, 2017
野菜がどう育つか垣間見られるのも、インターンの魅力です。
ちなみに畑、田んぼには虫がわんさか出ますが、いつの間にか慣れました。
X講座でやったこと
X講座でやったのは以下のことなど。
カメラの講義、実践
#半農半X 8日目。写真家、石川拓也さん(https://t.co/yl4Ll6knuD)のお話を聞く。アメリカで写真を学んだ結果日本の流行にとらわれずに写真を撮れた、というのはセルフブランディングの点で参考になった。昔の日本か海外の雑誌読んでみようかな。
— 渡辺智基@ (@twokk1994) October 16, 2017
#半農半X 12日目(昨日の話)。まーさんぽちゃんさん(@maasanpochan)による写真講座。あたりを散歩して写真撮影。そしてそれをアイキャッチやポスター風に編集。私は散歩能力の高さを評価される。自分では意識してないから不思議なものだ。 pic.twitter.com/VAtVs5dgoY
— 渡辺智基@ (@twokk1994) October 21, 2017
民泊のアイデア出し
夕日を見ながらブラッシュアップしてもいいじゃない! pic.twitter.com/X4cyzQ8tPM
— NPO法人ぬた守る会 田畑勇太 (@yutabata21) October 26, 2017
半農半Xってなんぞや質問会
#半農半X 14日目。大地さん(@123Vaal )の半農半Xってなんぞや質問会。
・半農半Xっていっても農とXの割合、期間労働など色々な働き方がある。
・大地さんはやりたいことを「やれる順」にやってきた。
てとこが印象に残った。半農半Xやってる人もっと知りたい。— 渡辺智基@ (@twokk1994) October 23, 2017
質問会やそれについて考えたことは、こちらの記事に書きました。→ 半農半Xは半農半Xじゃなくてもいい。
何かを「極める」というより、「体験する」に重点を置いたラインナップ。
ちなみにどんな講座をやるのかもコースや時期によって違います。
前回のインターンではブログ講座もあったとか。 → 【半農半Xインターンに参加したい人必見!】半農半Xインターン経験者は語る、Q&A | 保健室で昼寝したい
てっきり今回もブログ講座があると思ってたので、そこは目論見が外れました。
受けたいものがあれば、事前に言っておくのが吉です。
イケハヤさんに会うには
お!今年もやりますか! RT @dxxb1212: 【募集スタート!】
半農半Xをテーマにした農業インターンシップを開催します !!
申し込みはお早めに〜▶︎https://t.co/vXUK2V89C5 pic.twitter.com/yb7DTn3CvD
— イケダハヤト@仮想通貨 (@IHayato) June 29, 2017
イケダハヤト(@IHayato)さん。通称イケハヤさん。
大豊町の隣の本山町に住んでる半農半ブロガーです。
2016年の時点で、ブログで月500万稼いでました。
参照:ブログで月500万円稼げるようになるまでの全記録。(有料記事) : まだ仮想通貨持ってないの?(記事自体は削除されています。)
正直なところ、半農半Xインターンに参加したきっかけは「イケハヤさんに会えるかも」と思ったから。
会って何話すかまでは考えておらず、ただ漠然と会ってみたかったのです。
結果、会えました。
ちなみにホームレスに会う方法を尋ねたのは、「家がない」というリスクがどれほどのものか想像したかったから。最悪の状態を「まぁこんなものか」と思うことで行動力をつけたかった。
最悪の状態と行動力の関係についてはこちらを参照。 → https://t.co/DQJJsvhYCG
— 渡辺智基@ (@twokk1994) November 14, 2017
これに加えて1回、農作業してるとこを見られてたらしいです(私は気づかなかった)。
ただこの出会いは、厳密に言えばインターン中のプログラムではありません。
プログラムの一環として会いたい場合は、単に「会いたい」以上の別のアプローチが必要だと思います。
またイケハヤさんはツイッターは見てるらしいので、「#半農半X」とか付けてツイートしまくれば目には留まるかもしれません。
田舎暮らしについて
田舎っていうと不便なイメージですが、このインターンの生活では特に不便は感じませんでした。
まず宿泊施設であるゆとりっこ寮。
めちゃくちゃ便利です。
「田舎暮らしがしたい!」と思って行くと肩透かしを食らうレベル。
トイレ、風呂、キッチンは共同だけど個室つき。家具・家電もそろってて、洗濯機には乾燥機能もついてます。
注意点といえばお風呂に追い炊き機能がない点と、wifiが遅い点。
wifiは普段は動画やソシャゲができないレベル。ただし台風の時には、wordファイルのアップロードに10分かかるほど遅くなりました。
次に周辺の施設ですが、車を使えればOKです。
それぞれ車で15分のところにファミマや郵便局、スーパーがあります。
ただし、ここのファミマのATMは取り扱い銀行が少ないです。
少なくともソニー銀行のは使えません。
なので、不安な人は使う分だけゆうちょ銀行の口座に入れておくとよいでしょう。
最後に車の運転ですが、これも慎重にやればなんとかなります。
私含めて参加者の4人はペーパードライバーでしたが、事故は起こしませんでした。
インターン先の人たちにも「私たちペーパードライバーなんですけど…」と言っておきましょう。
そうすれば車に乗せてくれたり遅めに進んでくれたり、配慮はしてくれます。中には切り替えしを練習させてくださる方もいました。
共同生活について
共同生活がうまく行くかは、他の参加者との相性によります。
私が参加したチームは特に仲が良かったそうです。
最終日、ぱつこの撮った写真。 #半農半X インターン同期です!!!!みんな好き!!!!! #高知 #嶺北 pic.twitter.com/pkVNHGyCut
— あつみん@高知→鳥取→福岡 (@chan_at_me) November 9, 2017
だいたいみんな現状を抜け出したい人たちでした。あとコミュニケーションが苦手。
まとめ
思ったのと違う点もありましたが、全体的に半農半Xインターンは楽しかったし参加の価値があるインターンでした。
特に農業を体験しながら、やりたいこと探しやブログ、カメラなどをやりたい人にはおすすめです。
あなたが半農半Xインターンを存分に楽しまれるのを祈ってます!
他の参加者の感想
高知嶺北。半農半Xインターンシップの備忘録。① : 百姓草紙
2016年11月ごろの参加者、松本良史(@bouzz0021)さんの記事です。
【半農半Xインターンに参加したい人必見!】半農半Xインターン経験者は語る、Q&A | 保健室で昼寝したい
2017年8~9月の参加者、ななちゃん(@777nanadayo777)さんの記事です。
半農半X 1日目。家事担当になりました。あとアマゾンの商品が受け取れないときの対応がわかりました。|アルパカのサンドバッグ
同期のアルパカ(@takoyaki_bot)さんの記事。1日ごとの流れがわかります。