[:ja]『ヘボット!』DVDBOX企画が囚人のジレンマっぽいので、迷ってる人は買おう[:]

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[:ja]こんにちは、渡辺智基(@twokk1994)です。『ヘボット!』大好き!

私が敬愛するアニメ、『ヘボット!』がこんな企画を始めていました。『ヘボット!』がなんのこっちゃかわからん、という方はこちら:脳溶けアニメ『#ヘボット!』、5つの魅力

ヘボット!DVD-BOX~プロジェクトH|ヘボット!アニメ公式サイト

購入数で製品の発売が決定、その後はお値段据え置きでどんどん特典が豪華になるという素敵プロジェクトです。

最終的にはDVDBOXにBDBOXがつきます。意味わかんない。

これがなんか囚人のジレンマっぽい!というわけで宣伝します。

囚人のジレンマとは

囚人のジレンマ(しゅうじんのジレンマ、英: prisoners’ dilemma)とは、ゲーム理論におけるゲームの1つ。お互い協力する方が協力しないよりもよい結果になることが分かっていても、協力しない者が利益を得る状況では互いに協力しなくなる、というジレンマである。

引用元:囚人のジレンマ – Wikipedia

私は哲学の授業でこれを習いました。しかし経済学や社会学でも扱われるテーマらしいです。

『ヘボット!』プロジェクトHと囚人のジレンマの比較

プロジェクトHと囚人のジレンマを比較することで、果たして『ヘボット!』は本当に囚人のジレンマなのか検討します。

共通点;個人にとって最も合理的な選択が、プロジェクトの成功に繋がらない

例えば、BDがつくセレブ仕様が欲しい人が3000人いたとします。

彼らそれぞれにとって最も合理的な選択は何か?それはセレブ仕様での発売が決定してから、DVDBOXを購入することです。

もし購入してもBDがつかなければ、彼らの望みは果たされませんからね。

しかし実際に3000人それぞれがそう行動する、つまり予約数が3000個を越えるまでDVDBOXを買わないことにしたらどうなるか….?

もちろん、BDどころかDVDBOXそのものが発売されません。

ここだけみればまさに囚人のジレンマです。

(「これむしろフリーライダー問題じゃね?」と思われる方もいるでしょう。しかし、DVDBOXの購入費がコストに入るかよくわからなかったので、囚人のジレンマの方にしました。)

しかし販売側もそれはわかっているのか、しっかり対抗策を打ち出してきました。さすが『ヘボット!』、ヘボヘボしい。

相違点

共通点よりも相違点の方が多かったです。

目的が段階別にある。

前述の通り、プロジェクトHは予約数に応じて仕様が豪華になっていきます。

つまり行動を起こすハードルが段階的に設置されているのです。

例えば、DVDBOXがあればそれでいい、最初の段階で、パチボットが欲しい、と言う人は500を越えた段階で購入を決めるでしょう。

もし発売が決定しなかったとしても、お金を払う必要はもちろんありません。強いていうなら手続きにかかる時間。

したがって、DVDBOXだけが欲しい人が発売決定前に予約をすることは十分にありえます。実際私もそうしました。

で、こうなるとハードルとニーズのバランスが保たれてさえいれば、予約数は徐々に増えると考えられます。

発売決定後、300人がDVDBOXを購入する、そうすると予約数が500を越え、パチボットが欲しい人はまた購入を決める…。

8月4日時点で予約数が1000個を越えてないのは、ニーズに対してハードルが高すぎる、ということなのかもしれません。

他の人の行動がある程度わかる。

これも大きな相違点です。囚人のジレンマでは、囚人はそれぞれ別室で選択を迫られます。その時意見交換などはできません。できたらどっちも協調を選ぶに決まってますからね。

一方のヘボットは、他人の選択がある程度はわかります。

公式ツイッターで予約数を公表しているのはもちろん、SNSの一般ユーザーが「購入した」と報告するケースも。

これがユーザーの行動判断に影響を与えることは大いに考えられます。

しかし残念ながら、「購入しようか迷ってる」と言う人の声は集めにくいです。

得られる情報が変わる

『ヘボット!』は放送中のアニメです。加えてギャグとシリアスが渾然一体になっていて、どのように終わるかが非常に予想しづらい。

「こんだけ伏線張っといて何もわからなかったヘボ。このアニメハズレ」などと主人公が口走る可能性もあるわけです。

判断の材料が変われば選択も変わる。購入に二の足を踏んでしまうのは、仕方ないことかもしれません。

(2017/10/14追記)9/24に『ヘボット!』は最終回を迎えました。

その後の購入数の伸びがこちら。

最終回を見てから判断する、という方々が多かったとわかります。

結論:囚人のジレンマだけど、対抗策がされている

私としては、プロジェクトHは少し囚人のジレンマの要素を持っているように思えます。対抗策は用意されていますが、万全とは言えません。

予約数が1000をギリギリ越えていないのは、1000個か3000個越えたら考える、と言う方がある程度いると言うことなのでしょう。

あるいは単に高くて手がでないからか、『ヘボット!』を面白いと思う人がそんなにいないということか。

(2017/8/9追記)2017/8/9 21:10 に1000個突破が確認されました。やったヘボ。

今回私が言いたいことは一つです。

迷っている人は、とりあえず買おう!

もしこの記事をみて買ってくださる方が5人いれば、5個予約数が増えることになります。それぞれは個人の行動ですが、総計でみれば商品仕様がより豪華になる可能性があるのです。

あなたはBDが欲しい。私もBDが欲しい。ならば買いましょう!

ヘボット!DVD-BOX~プロジェクトH|ヘボット!アニメ公式サイト[:]