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こんにちは。睡眠不足で心がしんどい、アニメは年に1,2本の渡辺です。
心がしんどい時、私はしんどいアニメや特撮の話を思い浮かべることがあります。
楽しいことで無理やりバイブスをあげるよりも、自分と似たようなテンションを持った作品の方が安らぎを得られるからです。
そこで今回は、見たときしんどくなったアニメ・特撮の話を3話ご紹介します。
どれも続きもののうちの1話なのですが、作品のしんどさは伝わるかと思います。ではどうぞ。
『ウルトラマンオーブ』第15話「ネバー・セイ・ネバー」
圧倒的なギャラクトロンのパワーの前に、なす術もなく敗退するウルトラマンオーブ。満身創痍のガイは、破壊された森の中、ベリアルのウルトラフュージョンカードを見つめる。ギャラクトロンを食いとめ、ナオミを救うにはサンダーブレスターの超絶パワーを使うしかない…。しかし、その力がより悲惨な事態を招く可能性もある。
「ネバー・セイ・ネバー(出来ないなんて言わないで)!」
ナオミの言葉が、ガイの心を決めさせた。果たしてオーブは世界を守り、ナオミを救い出せるのか…!?
結果暴走してしまったウルトラマンオーブが、ヒロイン、ナオミの乗ったギャラクトロンを粉々にしてしまう話。
敵のロボット・ギャラクトロンの「食物連鎖は争いの一種。だから平和のために破壊する」という文明どころか地球批判を含んだスケールの大きさもさることながら、しんどいのは主人公の葛藤。
実はこのオーブ=ガイさん、100年前にも似たようなことをやらかしているんですよね。当時親しかった人を守れなかった怒りで、怪獣ごと森を破壊してしまった。
そして今度は自身の手でナオミに瀕死の重症を負わせてしまう。
病院の一室、眠るナオミのそばでガイさんがつぶやいた言葉は、やるせなさに満ちています。しんどい。
『アイカツ!』第96話「レッツ!あかりサマー!」
世間は夏休み。にもかかわらず、スターライト学園の大空あかりはスペシャルアピール(注:ライブでやると高得点の、特別な技)のもうとっくん中。この夏休み中に、スペシャルアピールを出せるようになるんだと自分をふるい立たせるが、なかなかうまくいかない。今の自分にアイドルの光なんてあるの…?と、思わず自問自答するあかりで…。
引用元:アニメ『アイカツ!』 おはなし
もうあらすじだけでしんどい。
好きでアイドルになったのに、頑張ってるのに、報われない。周りとの差は開くばかり。
芽が出ないときって誰にでもあると思うんですよね。頑張ったからって、すぐに結果が出るとは限らない。わかっていても焦りは募る。
そして自分がいやになる。
そういった変化が、寝起きの勢いだったり表情だったりに表れているのが共感を呼ぶ。起きてもすぐに動けないのめっちゃわかる。
全部言葉で説明しているわけではない、てのもまた素敵。しんどい。
『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』第2話「『黒い霧』の中で」
風郎太は、変身能力をもつイタズラ好きのオバケ。
銀座のデパートで鳥になり、売り物になっていた美しい虫を逃がしたが、それは普通の昆虫とはまるで違うものだった。
同時に発生した『黒い霧』は永田町に流れ、国会議事堂周辺を包みこんでしまう。
対処にあたっていた爾朗と輝子は警察で風郎太に出逢い、「超人課」に連れてきてしまった。
その活動に興味を抱いた風郎太は仲間に加わろうと、『黒い霧』に立ち向かおうと試みるが……。
『コンクリート・レボルティオ』、通称コンレボは連続性の強いアニメなのですが、第2話なのでこれだけ見ても理解できます。
コンレボは時間軸がいったりきたりする、という難解な作りのアニメで、この話もその構造をフルに生かしています。
数年前に良かれと思ってやった正義は、今考えればただの殺戮だった。
老いることのないオバケの慟哭が現代の混沌を想起させます。しんどい。
まとめ
しんどいアニメ、で思い出したものをまとめてみました。
どれも心に深く刻みこまれるしんどさです。
しんどいときにしんどいアニメをみるのも、たまにはありなんじゃないかなぁ、と思います。
もし以上の作品を見て「しんどいなぁ…」と思ったら、ぜひ続く話を見てください。きっと、救いがありますから。
(ただしコンレボはそれが20話以降になります。)